「ここが魅力!特許実務者養成夜間講座を語り合う」



4.8up


☆受講してみての 感想
では、実際に受講してみてどうでしたか。自分の仕事に役立ったのか、そうでもなかったのか(笑い)、皆さん自由に語っていただきたいと思います。
小山 まずは、受講して本当によかったです。ありがとうございます。受講して分かりましたが、自分が予想していた効果を遥かに超えていました。富岡先生の基礎編のところは大変分かりやすかったですし、社内の勉強会でも活用させていただいています。また、本科では先使用権の確定日付の取り方など具体的に教えていただきましたが、すぐに会社で開発品について確定日付をとることができました。
 周辺法についても、いままで契約関係はすべて営業任せというところもあったのですが、受講した後では契約に関するリスクの大きさや問題点も知りましたので、「このあたりはどうなってるの?」とか口を出したり確認すようになりました。いろんなキーワードを教えていただき、そのキーワードが分かれば自分で調べたりすることもできますし、本当に自分の仕事に役に立っています。いろいろ口を出したり資料を作成するようになって、その分また仕事が舞い込んでくるという循環にもなってしまってはいますが・・・(笑い)。
種子 私は先ほどお話ししたとおり、一度自分の技術(スキル)の棚卸しをしてみよう、自分に足りないところを明確にしてみようという目的で夜間講座に参加しましたが、一通りのものを教えていただく中で自分のレベルも分かりましたし、大変有意義な時間を過ごさせていただきました。参加の目的は十分達成されたと思っています。また、外国編の資料ですとか、周辺法での契約書のサンプルなど、仕事で必要なときに見直して参考にさせてもらっています。
 初心者はもちろんそうですが、3、4年の知財経験があって一通りの実務が分かっているような方でも、夜間講座に参加されれば勉強になることが多いと思います。それから、講座に参加させていただいていろいろな業種の方とお知り合いになれますので、その後に情報交換をしたりなど、人間関係の幅も広がりましたね。
富岡  私の担当する本科では4日目と5日目に受講者をグループ分けしてケーススタディを行い、グループごとに検討、発表し、全員で議論してもらっていますが、あのケーススタディは皆さんの横の関係を形成するうえで効果はありましたか?
種子 はい。受講者同士の横の関係を作るうえではあれがすべてだったというくらい(笑い)、効果がありましたね。
渡辺 同感ですね。座学の良さもありますが、グループ分けされた受講者同士で一つのケースについて議論をして発表して突っつきあう。これが一つの技術のコミュニケーションだと思うんですよね。この中で、相手の考えや力量も分かります。これは座学では絶対に引き出されないですね。
富岡 そのとおりですよね。渡辺さんは夜間講座参加にあたっての所期の目的は達成されましたか?
渡辺 自分のやってきた知財活動がスタンダードであったことを確認できた点でも、また、社内で教育するためのパフォーマンスを知るという点でも、十分に満足できるものでしたね。先ほど、特許は技術を通じたコミュニケーションツールだといいましたが、知財実務者に要求されているのは、知財・契約に関する能力、現場の工程を管理する能力、そしてそれらをとりまとめて上司に報告する能力、の3つだと考えているんです。これら3つが並行してレベルアップしないと現場でいい仕事はできないと思います。
富岡  やはりどれも基本にはコミュニケーション能力が求められますよね。特許が技術を通じたコミュニケーションツールであるというご意見、すごく納得できます。私が本科でケーススタディを取り入れている理由もまさにそこにありますし、それが皆さんにご評価いただけているのは大変嬉しいですね。
はい。ありがとうございます。ご存知のとおり、夜間講座は「特許実務者養成」と銘打っています。これからも、皆さんのご意見を頂戴しながら、より良い、より実務直結の講座が提供できるよう、講師陣も頑張ってまいります。今日はおかげさまで大変有意義な座談会になりました。お忙しい中、大変にありがとうございました。
一同 ありがとうございました。
  

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