特許実務者 養成夜間講座
『第8期』
講師インタビュー 2-2

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事務局: なるほど。そういった部分のお話も是非うかがいたいですね。
富 岡: はい。権利行使された側の対応としては、警告書や通知書を受けてから返答をするまでの社内での検討手順、とりえる手段についての解説をさせていただきます。

☆権利侵害の判断
事務局: よろしくお願いします。では、「特許権侵害における権利解釈」についてはいかがでしょうか。
富 岡: 夜間講座の基礎編でも基本的な侵害判断方法は学びましたが、第8期では、基礎的なところはおさらいしつつ、均等侵害や間接侵害までの応用的な事例を解説していきたいと思います。ある製品が特許権を侵害するか否か、同じ特許と同じ製品の関係ですが、権利行使する側とされる側で見方は180度変わってくるんですよね。

客観的に侵害しているのかしていないのか、という判断にはケースによってはある意味で正解はないのかもしれませんよね。侵害判断にはどうしても技術の解釈が伴いますから、解釈する人の立場で当然に結論が異なってくることもありますよね。今回はなるべく基本的な技術を題材にそういった解釈の仕方を学べるようにしたいと思います。

☆ケーススタディ
〜他社の知財部との交流〜
事務局: よろしくお願いします。さて、最後の2回は具体的な事例を用いたケーススタディです。今年も受講者の皆さんを権利行使側・される側にグループ分けし、検討会をしていただきます。毎年行っていただいており、過去の受講者の皆様の声を聞いていても、第8期でも最も盛り上がる回になると思います。このケーススタディについては、先生の実務体験を聞けるだけでなく、ケースをグループで学習する時間を設けるので他社の知財部との交流にもなるということで楽しみにされている方も多いようです。
富 岡: そうみたいですね。このケーススタディの回では、実際のケースの内容を前の週にお配りします。各人に事前に検討してきていただいて、当日に再度検討、グループでの検討をして、検討結果を発表していただきます。このグループ検討や発表の中で、さまざまな会社の知財部の考え方などが聞けて勉強になるようなんですよね。

大企業の知財部ならいざ知らず、中小企業やベンチャー企業で知財担当者が一人しかいない会社というのはかなり多いと思いますが、そういう会社の担当者の方は、他社が知財の実務をどう行っているのかについて強い関心を持たれているのではないでしょうか。それは当然のことですし、また、他社の実務を知ることで実際に得ることは多いはずです。
事務局: ケーススタディは毎年かなり盛り上がっていますよね。
富 岡: 毎年、皆さん熱心に議論され発表されていますよね。だいたいお仕事が終わってこの夜間講座に駆けつけて下さるということ自体、熱意、向上心をもっていないとできませんよ。私の立場としては、そういう受講者の皆様のご努力が最大限の成果につながるよう、責任をもって講座を担当させていただきます。
事務局: われわれも微力ながらサポートさせていただきます。しかし、今年もついに始まるんですね! 大いに期待しております。本日は大変にありがとうございました。
富 岡: こちらこそありがとうございました。今年も語りに語ります! 読者の皆さん、是非セミナー会場でお会いしましょう! 「実務者のために」に忠実に、期待を裏切らないよう頑張ります!

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